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脱毛後の赤み・毛嚢炎・硬毛化はなぜ起こる?セルフケアと皮膚科受診の目安

施術を受けた日の夜、お風呂上がりに鏡を見たら、光を当てたところがうっすら赤い。数日たってから、ワキやVラインに小さなポツポツができている。脱毛を始めたばかりの方ほど、こうした変化を見つけると「このままで大丈夫かな」と不安になるものです。

施術のあとに肌に起こる変化の多くは一時的なものですが、なかには様子を見ずに皮膚科で診てもらったほうがよいものもあります。どこまでが自宅でのケアでよくて、どこからが受診の目安なのか。国民生活センターや日本皮膚科学会の資料、海外の論文をもとに、高崎で脱毛サロンを営む私たちHADA CARE(ハダケア)の立場から整理しました。

脱毛後の肌トラブルは、めずらしい話ではありません

国民生活センターが2017年に公表した資料によると、2012年度から2016年度(2月末まで)の約5年間に、全国の消費生活センターなどへ寄せられた脱毛施術による危害の相談は964件。そのうち680件がエステ、284件が医療機関での施術でした。エステでの危害の相談のうち57.3%は、医療機関で手当てを受けていました。

同じ資料にあるインターネットアンケートでは、回答者の約4分の1が、過去3年間に脱毛を受けたあと、やけど・痛み・ヒリヒリ感などの症状を経験したと答えています。そして症状が出た人の7割以上は、施術の前にリスクの説明を受けていませんでした。

紹介されている事例には、光脱毛でやけどを負い、元の状態に戻るまで1年以上かかると言われたケースもあります。数字だけを見ると怖く感じるかもしれませんが、裏を返せば、起こりうることを先に知っておくだけで、防げることや早く対処できることがあるということでもあります。

施術のあとに起こりうる6つの変化

光脱毛は、毛の黒い色素に光を吸収させ、そのときに生まれる熱で毛根にはたらきかける方法です。熱はまわりの肌にもいくらか伝わるため、施術を受けた直後の肌は、ふだんより刺激に敏感になっています。ここからは、起こりうる変化をひとつずつ見ていきます。

1.赤み・ほてり・かゆみ

まず知っておきたいのが、光を当てた部分の赤みやほてりです。ほてりが気になるときは、水でぬらしたタオルや、清潔なタオルで包んだ保冷剤を当てて、やさしく冷やしてみてください。かゆみが出ても、かくと肌に細かい傷がつくので、冷やして落ち着かせるほうが安心です。

施術当日は、長風呂やサウナ、激しい運動、飲酒など、体が温まることは控えめにしましょう。当日の過ごし方は「脱毛した当日に『やってはいけないこと』3選!」でもまとめています。時間がたつほど赤みが強くなる、範囲が広がっていく、という場合は、次の章で紹介する受診の目安も確認してください。

2.乾燥・つっぱり

光を当てたあとの肌は、一時的に水分が失われやすい状態です。いつもと同じスキンケアをしていても、つっぱる感じや粉をふいたような乾燥が出ることがあります。乾いた肌は、かゆみや刺激も感じやすくなります。

施術を受けた日から、ふだん使っていて肌に合っている保湿剤で、こすらずにやさしくなじませるのが基本です。アトピー性皮膚炎などで皮膚科に通っている方は、どんな保湿剤を使えばよいか、主治医に相談しておくと安心です。

3.毛嚢炎(もうのうえん/毛包炎)

施術のあと、毛穴の部分に小さな白ニキビのようなポツポツが出てきたら、毛嚢炎(毛包炎)かもしれません。MSDマニュアルによると、毛包炎は毛の根元を包む「毛包」に起こる感染症で、主な原因は黄色ブドウ球菌。かすかな痛みを伴うことがあり、ひげそりをした部分に軽い毛包炎が起こることもあるとされています。

脱毛の前には施術部位を剃っていただくため、カミソリで肌に小さな傷がつくと、そこから菌が入り込むきっかけになります。汗や衣類のこすれが多いワキ、Vライン、おしりまわりなども注意したい部位です。

ポツポツはつぶしたり触ったりせず、清潔に保ちましょう。数が増えていく、赤く腫れて痛む、膿がたまっている、という場合は皮膚科へ。状態に応じて、塗り薬や飲み薬が出されることがあります。自己判断で市販薬を塗り続けるより、一度診てもらうほうが安心です。

4.やけど・水ぶくれ

光のエネルギーが肌に強くはたらきすぎると、やけどになることがあります。日焼けで肌の色が濃くなっているときは、肌そのものが光に反応しやすくなるため、特に注意が必要です。

もしヒリヒリした痛みが強い、水ぶくれができた、という場合は、まず冷やしてください。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A」では、やけどの応急手当はすぐに冷やすことが最も大切で、水道水で15〜30分ほど冷やすとよいとされています。水ぶくれは破らないようにし、自己判断で軟膏や油などを塗らずに、冷やしながらできるだけ早く皮膚科を受診しましょう。

5.色素沈着(肌が茶色っぽくなる)

国民生活センターの資料には、医療機関でのレーザー脱毛のあとに、やけどのように腫れて色素沈着が残ったという事例も載っています。強い炎症のあとは、肌の色が茶色っぽく残ってしまうことがあります。

ここに紫外線が重なると、肌の負担はさらに増えます。日本皮膚科学会は、紫外線で肌が赤くなる「サンバーン」は皮膚のやけどであり、その後に黒くなる「サンタン」はメラニンが増えた結果だと説明しています。施術後の肌こそ、こすらないことと日焼け対策を続けることが大切です。色が変わったまま戻らないときは、皮膚科で相談してください。

6.硬毛化・増毛化

脱毛をしているのに、かえって毛が太く濃くなったり、本数が増えたように感じたりする現象を「硬毛化」「増毛化」と呼ぶことがあります。海外の医学論文では、主にレーザー脱毛のあとに起こる現象として報告されてきました。

2010年に発表されたレビュー論文では、起こる割合は報告によって0.6〜10%と幅があり、顔や首に多いとされています。レーザーや光(IPL)による脱毛を受けた約9,700人、22の研究をまとめた2021年の論文では、全体で約3%。ほとんどが顔や首で、それ以外の部位では0.08%とまれでした。また、その後の経過を調べた4つの研究のうち3つでは、施術を続けるうちに少しずつ落ち着いていったと報告されています。

これらは海外のさまざまな機器・条件での研究をまとめた数字で、日本のサロンの光脱毛にそのまま当てはまるものではありません。なぜ起こるのかも、はっきりとはわかっていません。誰にでも起こるものではないけれど、ゼロではない。そう理解しておいて、顔やうなじ、首まわりで「前より濃くなった気がする」と感じたら、そのままにせず担当スタッフに伝えてください。気になる場合は皮膚科で相談するのもひとつの方法です。

こんなときは、様子を見ずに皮膚科へ

赤みやほてりが少し出る程度なら、冷やして保湿しながら様子を見ることが多いでしょう。ただ、次のような症状があるときは、自宅でのケアで何とかしようとせず、早めに皮膚科を受診してください。

早めの受診を考えたいサイン

  • 水ぶくれができた、皮膚がただれている
  • 強い痛みやヒリヒリが続く、赤みが時間とともに強く・広くなっている
  • ポツポツがどんどん増える、膿をもって腫れている、熱をもって痛む
  • じんましんのような発疹が出た
  • 肌の色が茶色っぽく変わったまま戻らない

受診するときは、いつ、どの部位に、どんな方式の脱毛を受けたのかを伝えると、医師が状況をつかみやすくなります。施術を受けたサロンにも、あわせて連絡しておきましょう。

国民生活センターは、脱毛で危害を受けたときは速やかに医療機関を受診し、あわせて消費生活センターなどにも相談するよう呼びかけています。どこに相談すればよいかわからないときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの窓口を案内してもらえます。

トラブルを減らすために、施術の前後でできること

保湿は「施術の日だけ」でなく、ふだんから

群馬で脱毛するなら、冬から春先の乾燥は見過ごせません。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、前橋の平均湿度は8月の72%に対して、1月は54%、2月と3月は52%。上州のからっ風が吹く季節は、一年でもっとも空気が乾いている時期です。

施術の日だけ念入りに保湿するのではなく、ふだんから肌をととのえておくことが大切です。お風呂上がりの保湿を習慣にしておくのがおすすめです。保湿と脱毛の関係については、「保湿するだけで『効果アップ』!?砂漠肌を卒業しよう」もあわせてどうぞ。

日焼けは、施術の前も後も避ける

日焼けをした肌は光に反応しやすく、やけどのリスクが高まります。そのため当サロンでは、日焼け直後のお肌への施術は行わず、落ち着いてからご来店いただいています。

日本皮膚科学会は、紫外線対策の基本として、日傘やつばの広い帽子、長袖などで肌に届く紫外線をできるだけ減らすことを第一に挙げ、日焼け止めは「最後の砦」と位置づけています。施術を受けている期間は、季節を問わず外に出る時間の長い日を意識して、服装と日焼け止めを組み合わせてみてください。

自己処理は「剃る」だけ。力を入れずに

施術の前には、施術する部位をご自分で剃ってからご来店いただいています。うなじや背中、腰など自分では手が届きにくいところは、必要に応じて当サロンでお手伝いします。

毛嚢炎の予防という意味でも、剃るときは清潔なカミソリやシェーバーを使い、肌をこすりすぎないことが大切です。毛抜きで抜くと、光が反応する毛そのものがなくなってしまうので、脱毛期間中は避けましょう。剃り方のコツは「肌を傷つけない!脱毛前の正しい毛剃りコツ」で紹介しています。

施術当日は「温めない・こすらない」

施術を受けた日は、湯船につかるよりぬるめのシャワーで済ませ、ボディソープはよく泡立てて手でなでるように洗うのがおすすめです。ナイロンタオルでゴシゴシこするのは、この日は控えておきましょう。そのうえで、いつもより少し多めに保湿をしておくと安心です。

HADA CAREが施術で心がけていること

当サロンでは、部位や毛質に合わせてIPL方式とT-SHR方式を使い分けています。施術中の痛みは「輪ゴムで弾かれる程度」とご案内していますが、感じ方には個人差があります。熱さや痛みが強いと感じたら、がまんせずにその場でお伝えください。出力を調整できます。

施術では温かいジェルを使っているので、寒い季節でもひんやりしにくいのが特徴です。仕上げの保湿ジェルは拭き取り不要なので、施術のあとに肌をタオルでこする必要もありません。

また、日焼け直後のほか、生理中も安全面・衛生面から施術をお休みしていただいています。持病がある方、お薬を飲んでいる方、妊娠中の方などは、施術を受けてよいかを事前に主治医に確認しておいてください。

完全個室・マンツーマンなので、前回の施術のあとに気になったことや、肌の様子の変化も、担当スタッフにそのまま話していただけます。よくいただく質問はよくある質問にもまとめています。

「いつもと違う」と感じたら、ひとりで抱え込まない

施術後の赤みやほてりは、多くの場合、冷やして保湿しながら落ち着くのを待てば大丈夫です。一方で、水ぶくれや強い痛み、増えていくポツポツは、早めに皮膚科へ。日本皮膚科学会も、やけどはできるだけ早く皮膚科医の診察を受けることが、傷あとを最小限にすることにつながるとしています。

そして何より、日ごろの保湿と日焼け対策、やさしい自己処理が、トラブルを減らすいちばんの土台です。気になることがあれば、施術を受けたサロンにも遠慮なく伝えてください。私たちも、そうした声を聞きながら、一人ひとりの肌に合わせた施術を続けていきたいと考えています。

参考資料

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