ファンデーションを塗ったら、頬や口まわりだけ粉っぽく浮いてしまう。明るい照明の下で鏡を見たら、細かなうぶ毛が光って見えた。そんな小さなきっかけで、顔脱毛が気になりはじめた方もいるかもしれません。
顔は毎日メイクをする場所で、人からいちばん見られる場所です。そして群馬の冬のからっ風や、晴れた日の日差しを、いちばん直接受けている場所でもあります。このコラムでは、顔のうぶ毛の特徴、顔そりが肌にかける負担、顔脱毛で期待できることと注意点を、学会や研究機関の資料をもとにまとめました。
顔のうぶ毛は、体の毛とどう違う?
日本化粧品技術者会の用語集では、毛を「硬毛」と「軟毛」に分けて説明しています。硬毛は毛髄質とメラニン色素をもつ毛で、髪の毛や眉毛のように肉眼ではっきり見える毛。軟毛は毛髄質がなく、メラニン色素をほとんど含まない、短くてやわらかい繊細な毛で、皮膚の広い範囲に分布しています。顔の「うぶ毛」と呼ばれる毛の多くは、この軟毛にあたります。
顔には、この細かな毛がびっしりと生えています。額、背中、胸、二の腕、前腕、太もも、ふくらはぎの7か所で、毛をつくる器官である毛包を調べた研究(2004年)では、毛包の密度がもっとも高かったのは額でした。
一本一本は細く色も薄いので目立ちにくいものの、数が多いぶん、メイクのときの肌ざわりや見た目が気になるという方もいます。
濃い毛が急に増えたときは、まず医師に相談を
口まわりやあご、もみあげなどに、太くて濃い毛が急に増えてきた場合は注意が必要です。MSDマニュアル家庭版では、女性に太い毛が過剰に生える「男性型多毛症」の原因として、多嚢胞性卵巣症候群や副腎の病気などが挙げられています。数週間から数か月のうちに急に毛が増えた場合は、速やかに医師の診察を受けるべきとされています。脱毛を考える前に、まずは医療機関に相談してください。
顔そり(シェービング)は、どのくらい肌の負担になる?
顔のうぶ毛のお手入れで、いちばん手軽なのがカミソリでの顔そりです。米国皮膚科学会は、カミソリは皮膚の表面で毛を切るため効果は短く、毎日か数日おきに剃る必要があると説明しています。
では、1回の顔そりで肌はどのくらい傷むのでしょうか。国内の刃物メーカーと大学の研究グループが、ブタの耳の皮膚を使って調べた研究(2022年)では、カミソリで1回剃ったときに削られる角層の深さは、粘着テープを1回貼ってはがしたときとほぼ同じでした。水分の蒸発量などの変化もわずかで、剃ることによるダメージはおそらくごく軽いもの、と結論づけています。
一方、英国の大学と日用品メーカーの研究グループが、培養したヒトの皮膚モデルで調べた研究(2023年)では、シェービング剤を使わずに乾いたまま1回剃っただけでも、皮膚のバリア機能の低下や炎症にかかわる変化が見られました。ただしこの変化は、事前にシェービングフォームを使ったり、剃ったあとに保湿したりすることでやわらいだと報告されています。
2つの研究をあわせると、1回の顔そりそのものより、「乾いたまま剃る」「剃ったあと保湿しない」といった習慣が重なったときに、肌の負担が大きくなりやすいと考えられます。顔そりをするときは、肌をぬらしてシェービング剤を使い、毛の流れに沿って、清潔でよく切れる刃で。剃ったあとは保湿を忘れずに。
顔脱毛で期待できること
顔脱毛は、回数を重ねながらうぶ毛を少しずつ減らしていくものです。変化の感じ方には個人差がありますが、次のようなことが期待できます。
顔そりの回数を減らしていける
うぶ毛が減ってくれば、顔そりの頻度を少しずつ減らしていくことを目指せます。先ほどの研究のとおり、1回ごとの負担は小さくても、カミソリを当てる回数そのものが減れば、そのたびに生じていた角層への負担も減らしていけます。
化粧ノリの変化
うぶ毛が多いと、ファンデーションや日焼け止めが毛に引っかかって、ムラになりやすいと感じることがあります。うぶ毛が減ってくると、メイクが肌になじみやすくなったと感じる方もいます。
顔の印象の見え方
うぶ毛が多いと、肌がややくすんで見えると感じる方もいます。うぶ毛が減ると顔の印象が明るく見えることも期待できますが、肌の色そのものが変わるわけではありません。
うぶ毛は時間がかかることも知っておく
顔のうぶ毛は、色が薄く細い毛です。光を使った脱毛は毛の黒い色素に反応する仕組みのため、しっかりした黒い毛にくらべると反応しにくく、米国皮膚科学会も、レーザーは色の薄い毛をうまくとらえられないと説明しています。当サロンでは顔のうぶ毛にIPL方式を使っていますが、ほかの部位より変化を感じるまでに回数がかかることもある、と考えておいてください。
群馬の乾燥と日差し、顔脱毛中の付き合い方
からっ風の季節は、保湿をいつもよりていねいに
気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、前橋の平均湿度は1月が54%、2月が52%です。8月の72%とくらべると、冬の空気はかなり乾いています。上州名物のからっ風が吹く季節、いちばん風にさらされているのは顔です。
MSDマニュアル家庭版では、寒く乾燥した気候を、肌が乾燥する要因のひとつとして挙げています。あわせて、熱いお湯ではなくぬるま湯を使うこと、入浴後すぐに保湿剤を使うこと、強い石けんや香料が刺激になって乾燥を悪化させることがある点にも触れています。
当サロンでは、施術に温かいジェルを使っているので、冬でもひんやりしにくいのが特長です。仕上げは拭き取り不要の保湿ジェルです。ご自宅での保湿の考え方は「保湿するだけで『効果アップ』!?砂漠肌を卒業しよう」も参考にしてください。
冬も、日差しは降りそそいでいる
群馬の冬は、晴れの日が多いのも特徴です。前橋の1月の日照時間は平年で213.1時間。8月の167.7時間より長くなっています。気温が低いと油断しがちですが、日差しを浴びる時間は決して短くありません。
気象庁によると、UVインデックスは薄曇りでも快晴時の約8〜9割、曇りでも約6割あります。夏ほど強くない季節や、晴れていない日でも、紫外線への備えは続けておきたいところです。
日焼けで肌が黒くなるのは、紫外線による炎症で刺激された色素細胞が、メラニンを大量につくるためです(日本皮膚科学会)。肌の色が濃くなると、黒い色素に反応する光が肌そのものにも吸収されやすくなります。そのため当サロンでは、日焼け直後の肌への施術は見送り、落ち着いてからご来店いただいています。
日焼け止めについて、日本皮膚科学会は、顔なら真珠の玉2個分くらいを全体にのばし、3時間に1回くらい塗り直すほうが確実だとしています。使い分けの目安は、日常生活ならSPF5・PA+、ドライブなどの軽い屋外活動ならSPF10・PA++。車で移動することの多い群馬の暮らしでは、ドライブの目安を意識しておくと安心です。紫外線と脱毛の関係は「紫外線に注意!脱毛中に日焼けがダメな理由」でもくわしく書いています。
施術の前後に気をつけたいこと
施術前:剃って、抜かない
ご来店の前に、施術する部分のうぶ毛はご自身で剃っておいてください。剃るときは、先ほどのポイントを参考に、肌をぬらしてやさしく。
気をつけたいのが、毛を根元から抜くお手入れです。レーザー脱毛の医学資料では、施術前の6週間は毛抜きやワックスで毛を抜かないよう案内されています。光が反応する目印の毛がなくなってしまうからです。当サロンにはフェイスワックスのメニュー(「【劇的変化】フェイスワックス」)もありますが、顔の光脱毛と両方を考えている方は、どちらをいつ受けるか、予約の前にご相談ください。
ニキビや湿疹などで皮膚科に通っている方、肌荒れが続いている方は、先にかかりつけの医師に相談しておくと安心です。
施術後:こすらず、保湿と日焼け対策を
施術のあとは、赤みやほてりが出ることがあります。IPLについての医学資料では、こうした肌の反応はおよそ2〜48時間続くとされ、施術後の日焼け対策が重視されています。
当日は顔をこすらず、洗顔はぬるま湯でやさしく。保湿をしっかりして、外出するときは日焼け止めを塗りましょう。気象庁も、紫外線対策として帽子や長袖の衣服を身につけることや、外出の時間を紫外線の弱い朝夕にずらすことを挙げています。赤みやヒリヒリが続く場合は、自己判断せずに皮膚科を受診してください。
HADA CAREの顔脱毛
高崎市八千代町のHADA CAREでは、顔の光脱毛を行っています。
- 顔のうぶ毛にはIPL方式を使用
- 女性の脱毛には、光フェイシャルとフェイスパックが付いています
- 温かいジェルで冬もひんやりしにくく、仕上げは拭き取り不要の保湿ジェル
- 完全個室・マンツーマンの完全予約制
- 完全都度払い。コース契約や回数券の勧誘は一切なし
通う間隔は3〜4週間に1回が目安です。3〜5回ほどで変化を感じる方が多く、12回程度で自己処理がラクになる状態を目指せます(個人差があり、うぶ毛はこれより回数がかかることもあります)。メニューは光脱毛【全身/顔/VIO】のページで紹介しています。
まとめ
顔のうぶ毛は、細く色の薄い毛が密集しているのが特徴です。顔そりは1回あたりの負担こそ小さいものの、乾いたまま剃る、保湿しないといった習慣が重なると、肌への負担が大きくなりやすいと考えられます。顔脱毛は、その顔そりの回数を少しずつ減らしていくための選択肢のひとつです。
ただ、うぶ毛は光が反応しにくく、時間がかかることもあります。からっ風の冬は保湿を、晴れの多い日には日焼け対策を続けながら、焦らずに通っていきましょう。
参考資料
- 日本化粧品技術者会「化粧品用語集 毛髪」
- Otberg N, et al.「Variations of hair follicle size and distribution in different body sites」Journal of Investigative Dermatology 2004;122:14-19
- MSDマニュアル家庭版「多毛(男性型多毛症、多毛症)」
- 米国皮膚科学会「6 ways to remove unwanted hair」
- 米国皮膚科学会「Hair removal: How to shave」
- Hagihara H, et al.「Effect of Razor Shaving on the Skin」日本化粧品技術者会誌 46巻4号 341-346(2022年)
- Costello L, et al.「Development of a novel in vitro strategy to understand the impact of shaving on skin health」Frontiers in Medicine 2023;10:1236790
- MSDマニュアル家庭版「皮膚の乾燥(乾皮症)」
- 気象庁「前橋 平年値(年・月ごとの値)」
- 気象庁「雲と紫外線」
- 気象庁「紫外線による健康被害の予防」
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 日焼け Q4 日焼けはどうして起こるのですか?」
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 日焼け Q13 サンスクリーン剤の使い方」
- StatPearls「Laser Hair Removal」(米国国立医学図書館 NCBI Bookshelf)
- StatPearls「Intense Pulsed Light (IPL) Therapy」(米国国立医学図書館 NCBI Bookshelf)